調査研究会について

設立の趣旨

システム制御理論はこれまでに数多くの工学的・理学的貢献をしてきたが,これからの課題として,IoTやサイバーフィジカルシステムなどによる超スマート社会の実現(Society 5.0)や第四次産業革命(Industry 4.0)等への貢献のために更なる発展が期待されている.そのためには様々な性質を持つシステムを複合的に捉え,総体としてのダイナミクスの真なる姿を明らかにし,それらを活用して種々の制御機構を開発していかなければならない.従って,線形/非線形,確定/確率,連続/離散,集中/分散など従来型のクラス分けを再考し,それらの垣根を取り払うことにより,高度なシステムを統一的に取り扱うことで,その制御理論を整える必要がある.本調査研究会は,それら統一的に扱われるシステム制御理論を次世代と位置づけ,これを体系付けるための調査研究を行うことを目的とする.

調査研究の対象

  1. 線形制御理論:線形制御理論のフレームワークが次世代システムの制御問題に対してどのようなメリットとデメリットを持つかを調査研究する.
  2. 非線形制御理論:非線形制御理論のフレームワークを整理・拡張し,さらに線形制御理論からのシームレスな接続を考察した上で,次世代システムへの適用について調査研究する
  3. 確率システム:高度に複雑な信号を含む確率システムとその制御理論のフレームワークをもとに,次世代システムへのアプローチを調査研究する.
  4. 分布定数系:一般に制御問題にとって複雑なダイナミクスを持つ分布定数システムの制御理論を発展させることで,次世代システムの制御設計を調査研究する.
  5. ハイブリッド制御:サイバーフィジカルシステムに欠かせないハイブリッドシステムの制御理論のフレームワークをもとに,次世代システムの制御設計を調査研究する.
  6. 量子制御:ナノ制御や量子コンピューティングに欠かせない量子システムの制御理論を発展させることで,次世代システムの制御設計を調査研究する.
  7. 機械学習と制御理論の融合:AIとの融合の最たる例である機械学習を用いた制御理論による次世代システムの制御設計について調査研究する.
  8. 真なるダイナミクスの探求:分野に囚われずに,ダイナミカルシステムにおける真なるダイナミクスを追及することで,新しいシステム制御理論の創出を試みる.
  9. 次世代システムのための制御応用:超スマート社会や第四次産業革命の実現に必要な,次世代システムに対する制御設計が行える具体的な実応用展開についての調査研究を行う.