第62回自動制御連合講演会オーガナイズドセッション 「確率システム制御理論のブレイクスルーを目指して」

第62回自動制御連合講演会での以下のOSを開催致しました.ご参加頂きました皆様に深く感謝申し上げます.

OS開催日: 2019年11月9日(土),10日(日)

会場: 札幌コンベンションセンター

概要: 確率解析はこの半世紀で多くの発展を遂げ, 不規則ノイズ下でのダイナミクスを解析するために多大な貢献をしてきた.その応用範囲は広く,制御・推定・モデル化など極めて多岐にわたる.その一方で,確率解析の発展とともに,不規則ノイズは必ずしも直感的ではない様々な影響をシステムの動特性に与えることが明らかとなってきた. そのため,確率解析を用いたシステム制御理論に新たなブレイクスルーを起こすためには,基礎的な考察を今一度注意深く行い,システム理論,制御理論,物理学など多角的な視点を統合する必要がある. 本OSでは,確率システム制御理論を根本から再構築しようという野心溢れる種々の研究成果を紹介する

オーガナイザ: 西村悠樹(鹿児島大学),佐藤訓志(大阪大学)

講演プログラム

セッション (1/4) 11月9日(土)13:00~

  1. 確率的動特性をもつ離散時間系の制御,細江 陽平(京都大学)
  2. 近似モデルに基づく離散時間確率システムの準大域的実用確率漸近安定性の十分条件,佐藤 訓志(大阪大学),片山 仁志(静岡大学)
  3. 分布形状を仮定しない確率的モデルの学習法,金田 泰昌(東京都立産業技術研究センター),鈴木 聡(東京都立産業技術研究センター),入月 康晴(東京都立産業技術研究センター)
  4. 最適輸送理論に基づいた確率システムの確率分布の制御,星野 健太(京都大学)

セッション (2/4) 11月9日(土)14:45~

  1. ラフパス解析に基づく確率リャプノフ安定論の再構築可能性について,西村 悠樹(鹿児島大学)
  2. ブルーノイズを用いたディザ量子化制御に関する考察,森田 亮介(岐阜大学)
  3. 機械装置による量子力学的な計算,伊丹 哲郎(兵庫県立大学),松井 伸之(兵庫県立大学),礒川 悌次郎(兵庫県立大学)

セッション (3/4) 11月10日(日)09:00~

  1. グラフ理論的アプローチによる確率ブーリアンネットワークの制御,小林 孝一(北海道大学)
  2. 線形システムに対するモンテカルロモデル予測制御の収束性に関する考察,仲谷 真太朗(筑波大学),伊達 央(筑波大学)
  3. 制御バリア関数を用いた外乱を抑制するヒューマンアシスト制御,林 優花(東京理科大学), 中村 文一(東京理科大学)
  4. 機会制約付き最適化問題におけるARIMAモデルを用いたデータセンターの省電力運用,小林 恒輝(奈良先端科学技術大学院大学 ),小蔵 正輝(奈良先端科学技術大学院大学 ), 杉本 謙二(奈良先端科学技術大学院大学 )

セッション (4/4) 11月10日(日)13:30~

  1. 金融市場の平均場確率モデルの解析解と数値解法,金澤 輝代士(筑波大学),高安 秀樹(Sony CSL,東京工業大学),高安 美佐子( 東京工業大学)
  2. 平均場ゲームを用いた大規模量子フィードバック制御にむけて,大木 健太郎(京都大学)
  3. 確率システムに対するリザバー計算の予測性能評価,安東 弘泰(筑波大学),小林 幹(立正大学)
  4. 時間遅れフィードバック法を用いたポテンシャル中のブラウン運動の制御,小林 幹(立正大学), 安東 弘泰(筑波大学)